羽賀朱音バースデーイベント2020@LANDMARK HALL 感想

7月31日、約4ヶ月遅れで開催となった羽賀朱音さん18歳のバースデーイベントに行ってきましたので、その感想を書いていきます。わざわざ北海道から行って良かったと思える大満足のイベントでした。羽賀朱音さん、最高です!優勝です!

 

 

概要・MC

私が羽賀さんのバースデーイベントに行くようになったのは2018年16歳のときが最初だったのですが、そのときはまだ緊張による固さがあったと記憶しています。それが去年のバースデーイベントでは緊張による固さはほぼ感じず地に足のついたパフォーマンスを見せてくれました。今年はダンスを控えめにした反面、歌唱力1点で勝負しに行った印象が強く、それだけに完成度の高い魅力的な歌を聴かせてくれました。

 MC部分は司会の鈴木啓太さんがブログで詳細なレポをしてくれていますので、そちらを参照していただきましょう。

 

羽賀朱音BDイベント | 上々軍団 鈴木啓太オフィシャルブログ「1日1レモンティー」Powered by Ameba

 

MC部分で私からは2点だけ。羽賀さんが世代的に知らないであろう過去の流行語を羽賀さんが勘で説明するコーナーがあり、そのお題の1つに『オバタリアン』があったのですが、そこで羽賀さんが「オバサンが作るイタリアン」と説明したのは笑わせていただきました。いやまぁ確かにしっくり来るネーミングではありますけども。

 

もう1点はオタクからの質問コーナーで「ブログで上手い文章を書くにはどうすれば良いか」との質問に対して「です・ます・でした」といった同じ文末の言葉を続けない、と答えたのは納得させられました。文章を書く上での基本をしっかり抑えているのですから、羽賀さんのブログが読みやすい心地の良い文章であることも必然でしたね。

 

では1曲ごとの感想に行きます。

セットリスト

1. The Visionモーニング娘。'16

正直なところ、この曲は詞が聴いてて気持ちが沈みがちになって個人的に苦手なのですが、私がこの曲に持ってるイメージとは違う方向の魅せ方をしてくれたおかげで苦手意識が少し軽くなりました。その意味でも羽賀さんに感謝しています。特に1公演目は前方席から見たので良く分かったのですが、羽賀さんは重い雰囲気のこの曲の中にニコニコ笑顔を結構な割合で入れてパフォーマンスしていたんですよね。こんなに笑顔を入れながら歌う曲だったかな?と一瞬思いましたが、逆に笑顔のおかげで個人的に感じていた重々しい雰囲気が軽減されたので、私はこの方面のパフォーマンスの方が好きですね。

2. ナルシス カマってちゃん協奏曲第5番 / モーニング娘。'17

「もっと見つめて...」。セリフ巧者の力をこれでもかと発揮してくれました。私が見てきた中だけでも2018年の『もしも…』、2019年の『I Need You ~夜空の観覧車~』とセリフが印象的な曲は入って来てますね。セトリを決める上でセリフ枠とかあるんでしょうか?でも、去年の夜空の観覧車は小片リサさんに決めてもらったと言ってましたね。まぁ何れにしても、自分の強みを把握して積極的に見せていく姿勢は好感が持てます。

 

あとこの曲は、最後の最後でピアノを強く叩いたような「ガーン」という音のときに体を倒して伸ばした腕を操り人形のように動かす振り付けがあるのですが、ここの動きが格好良くて私の記憶に深く刻まれました。1公演目のバースデーメーッセージが小林萌花さんから寄せられましたし、いつかピアノ演奏・小林さん、歌・羽賀さんでまたいつかこの曲を披露して欲しいものです。

3.  あの日に戻りたい / 高橋愛新垣里沙

ベスト歌唱はこの曲ですね。もう、悲しみに暮れる主人公が憑依しているように見えましたよ。途中で傘さしだすんじゃないと思えるくらいに入り込んでいました。

 

私は「この曲を歌うとは、今回の羽賀さん勇気ある選曲をしたな」と思っていて、この曲の愛ガキや『愛の炎』の田中れいなさんのように、原曲の歌い手が上手で「この人と言えばこの曲!」みたいなイメージが強い曲の場合、否が応でも原曲と比較されてしまう訳でカバーするときのハードルは高いと思うのですが、今回の羽賀さんは決して愛ガキに負けていない完成度だったと思います。

 

今回のバーイベに歌で勝負しに行った印象を強めたのは間違いなくこの曲の完成度の高さが主な要因でしょう。1公演目のこの曲が終わった瞬間「優勝だ!」と思いました(意味不明)。

4. 風に吹かれて / Juice=Juice

 『風に吹かれて』は勿体ない曲だなと思っていて、楽曲を音源で聴く分には良い曲だと思うのですが、これを映像や実際に現場で見たりするとダンスに違和感があり過ぎて楽曲の良さが楽しめなくなってしまうんですよね。

 

今回、この曲のイントロがかかった瞬間、今回は苦手な曲が多いなと思ってしまったのですが、今回羽賀さんが歌で勝負しに行ってダンスを控え目にしていたのが幸いして、見ていて引っかかるような振り付けがなく、この楽曲が本来持っている良さが体感出来ました。この曲は変にバキバキ踊らず歌を聴かせることに集中したアプローチの方が好きですね。『The Vision』に続いて私の個人的な苦手意識を軽くしてもらい大変感謝しております。

5. The 摩天楼ショーモーニング娘。

昨今の情勢により、イベント中は立って踊ったり声を出したりは一切出来なかったのですが、『風に吹かれて』までダンスは抑えめで来ていたこともあり、その不便さはそう感じていませんでした。ところが、この『The 摩天楼ショー』はバリバリ踊る曲で実際羽賀さんもこの曲のときは比較的踊っていましたし、マネもしやすい振り付けも多いので自分の動きを堪えるのが大変でした。

 

あと、この曲のときは羽賀さんの原曲に対する深いリスペクトを垣間見ることが出来ました。羽賀さんはこの曲のオリジナルメンバーではありませんが、コンサートなどでは何度もパフォーマンスしているだけあって、パート毎にオリジナルメンバーそっくりな歌い方になっていたんですよね。「あ、ここのパートは鞘師だ、ここはれいなだ」と見ていて分かってしまうのが面白かったです。

6. 私は私なんだ / モーニング娘。'14

歌うかどうか直前まで迷っていたという『私は私なんだ』。イベント前日のブログによると、3月にやる予定だったときからずっと悩んでいたそうで、構成も3月のときから全く変えていないそうです。なぜ歌うかどうか悩んでいたのか詳細は明かされませんでしたが、この曲は歌わない方が良いと考えてしまうような何らかの事象があって、でも去年の時点で6曲歌っていますから、それを今年5曲に減らすのは避けたいとの考えが重なってしまったのかもしれません。

 

何れにしても、実際にパフォーマンスを見たらそんな細かいことはどうでも良いと思えました。2公演目でこの曲を歌っている姿を見て思ったのですが、去年までより歌う体力も付きましたね。2公演目の終盤になって来るとパワーダウンしてしまうのが去年までのパターンだったのですが、今年はそんなことは全く感じませんでした。娘。加入から丸5年を越え、コンサートのソロパートも年々増えて来ているのが大きいのでしょう。流石体力おばけ集団の一員なだけあります。

 

最後に

とにかく今年は歌の成長度合いが確認出来る内容でした。歌唱力が大きく向上していたことが確認出来て大満足であったことは間違いありませんが、あえて更なるパフォーマンスの向上を図るという意味では、ダンスと歌の両立は挙げられるかもしれません。今回、歌に集中するためだと思いますがダンスは抑え目でした。それを今回見せてくれたような高い次元の歌をバキバキと激しいダンスを踊りながら歌えたら、いよいよ一流のパフォーマーの仲間入りと言って良いのではないでしょうか。

 

羽賀さんは今回で5回目のバーイベでしたが、年齢はまだ18歳です。まだまだ先は長く更に輝きを増して行けるはずなので、次回以降どんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみにしています。