橋本莉々花・渋谷妃菜研修終了

少し前の話になるが、橋本莉々花と渋谷妃菜の研修活動の終了が発表された。

 

http://www.helloproject.com/news/11967/

 

 

概要

まず状況を整理する。4月からテレビ東京で始まった研修生の冠テレビ番組『ハロドリ。』で3月の発表会に向けたリハの模様が放送されていたが、橋本も渋谷もこのリハ映像には何度も映っており、また実際に3月の発表会の出演者にも名を連ねていた。

 

しかし、ご存知の通り3月の発表会が中止となった後、『ハロドリ。』内で3月の発表会のセトリのうち数曲をスタジオでパフォーマンスしたことがあったのだが、この場に橋本と渋谷の姿がなかった。

 

さらに、これまた4月からHBCラジオで研修生北海道の冠ラジオ番組『Hello! リアル☆スクール』が始まったが、ここで橋本は北研の一員であるにも関わらず新番組開始の告知段階から既に存在していないかのように扱われていた。一方の渋谷はラジオ番組の第2回目までは普通に出演していたが、第3回目の放送数日前に研修活動の終了が知らされた。

 

以上の2点を合わせて推察すると橋本・渋谷が研修終了した時期には若干のズレがあり、橋本は3月の発表会の中止が決定されたとき、渋谷はラジオの第2回目と第3回目放送の間辺りの時期に活動を終了したのだと思われる。また渋谷が第2回目まではラジオに出演していたことを考えると『ハロドリ。』のスタジオ収録に居なかったのはまた別の理由があったのだろう。

 

研修生はその儚さこそ魅力

これで北研は現在活動休止中の河野みのりを除けば2名だけの構成となった。元々北研は、地元北海道で活躍したい女の子を募るオーディションを経て組まれたグループだったはずだが、いつの間にか本研修生と変わらずハロプロでデビューしたい女の子たちが日々唄やダンスのスキルを磨く集団としての側面が強くなり、言ってみれば研修生の北海道支店というのが今の実態だろう。

 

何れにしても北研を今後どう扱っていくのか難しくなった。昨今のウイルス騒ぎを抜きにしても稼働出来るメンバーが2人だけでは活動の核となる定期公演も実施出来ない。4人居たら本研修生からゲストを呼んで定期公演も実施出来ていたかもしれない。

 

しかも、石栗は研修生ユニットへの選抜や実力診断テストでの受賞歴など研修生として積める実績はほとんど積んでいるため、恐らく昇格間近だと思われる。いっそのこと西村も早期で昇格させて北研を畳む方向に持っていくか。

今回の橋本と渋谷の研修生終了と昨今のウイルス騒ぎが関係していたことは想像に難くない。過去、夢半ばで研修活動を終了してしまった娘は数多くいるが、今回ばかりは事情が異なるので、ただただ無念というよりない。

 

正規メンバーと違い研修生の場合、何の挨拶もなしにただ「○○は研修活動を終了致しました」の一文だけで突然去ってしまう明日をも知れぬ活動に心血を注いでいる (一昔前はその一文すらなかったらしいが)。

 

最もその儚さこそが研修生の魅力でもあり、研修生オタクはそんなことは叶わないと理解してながらも研修生全員にデビューして欲しいと願っているのである。

 

研修活動と居住地域

さて、研修生が夢半ばで活動を終了してしまう要因の1つとして、地方在住研修生の場合に東京までの移動距離の長さがネックとなってしまうことが挙げられる。

 

正規グループのオーデ受験者の中で研修生として欲しい娘が居れば例えその娘が地方在住であっても研修生として採用する訳だが、その娘が研修生入りした後、レッスンやリハで上京するときの交通費は基本的に自己負担のようである。

 

とは言え、2013年に名古屋、2016年に札幌、2017年に大阪と地方にレッスン拠点を設けて地方在住研修生の負担が軽くなるよう事務所も環境整備に努めている。

 

地方拠点を設けたのが何故この3箇所なのかというと、名古屋は東京で管理出来ることと、札幌はUFA札幌、大阪はUFG関西という事業拠点があるからだと思われる。という意味でいうと、九州地方にレッスン拠点を設けるのは現実味が薄いのかもしれない。

 

 もし九州地方にレッスン拠点があれば辞めていなかったかもしれない研修生としては山口県出身の橋本桃呼が挙げられる。勿論、移動距離が長くても地道に研修活動を続けられる娘も居るが、東京近隣在住の娘と比較して条件が厳しいのは事実だろう。

 

その条件の厳しさを跳ね返すようなハロプロに対する思い入れなどが本人にあればモチベーションも維持出来るだろうが、橋本桃呼の場合、オーデ受験中の映像を見る限りハロプロに対する特別な思い入れはなかったように見える。

 

だからこそ、あっさりとハロプロを去り、他所の事務所で活躍している今があるのだろう。それだけに逃した魚は大きかったような気もするが、だからと言っておいそれと囲い込む訳にもいかず、また過去には柏木由紀もオーデで落としたことがあるが、こればかりは仕方がないだろう。

 

 先述の通り、今回の橋本・渋谷の場合、研修終了した事情がこれまでとは異なると思われるので落ち着いた頃にまた活動の再開を望まれれば事務所には受け入れて欲しいと思う。

 

今は研修生に限らず正規メンも先が見えにくく不安になりがちな状況で、今回の件を皮切りに辞めてしまうメンバーが続出してしまう事態も考えられるので今は兎に角辞めさせないことが大事だ。

 

4月27日放送の『ハロドリ。』内でわざわざハロプロリーダーの譜久村の口から研修生実力診断テストは中止ではなく延期であると強調させたのは、実力診断テストが単なる興行であることに留まらず、ハロプロの将来を左右する一大イベントだと位置付けているからに他ならない。であるからして、研修生の大量脱退は絶対に避けなければならないのである。